スウェーデン取材ー育休中にスキルアップ
1回目のスウェーデン渡航の際に出会った妊婦のLindaさん。スマホで何か調べているな・・・と思って聞いてみたら、育休中にオンラインで受講できる講座を検索しているところでした。スウェーデンの恵まれた産休・育休期制度。それは、働くママ・パパにとってスキルアップの期間としても活用されているようです。
2回目の渡航では、そのご夫婦と無事に産まれてすくすく育っている赤ちゃんとお会いすることができました!実は旦那さん、一旦お仕事を辞めて大学に入りなおしているところなのですが、「産後の生活はどう?」とLindaさんに聞いてみると、「授業が無い時間は、旦那さんもたくさん家事や子育てをサポートしてくれている。今のところ楽しく子育てができているわ!」と笑顔で話してくれました。
スウェーデンでは育児休暇は子どもが8歳になるまで取得可能で、旦那さんが大学を卒業し仕事に復帰したら、パパ育休のタイミングについて考えるとのお話でした。
↑旦那さんオススメのレストラン「PELIKAN」スウェーデンの伝統料理がいただけます。
また別のワーキングママAnnikaさんの取材でも、育休中にキャリアチェンジをはかるママが少なくないということを伺いました。キャリアチェンジも様々で、家族中心にシフトチェンジするためパートタイム正社員(いわゆる短時間勤務正社員)に切り替える人、転職する人、出産を機に独立をする人も。理由を尋ねると、「産休・育休制度に恵まれている分、たっぷりある休業期間中に母としての新たな視点で社会の見え方が変わったり、これまでの働き方からシフトチェンジを望むようになったりするのではないか?」とのことでした。ちなみにAnnikaさんの取材中に最も衝撃を受けた一言。それは、「うちの夫はたった1ヶ月しか育休取ってないの!」でした(笑)パパが一定期間フルコミットで育児に取り組む。スウェーデンにおいては、それがどれだけ社会にとって当たり前になっているのか垣間見えた一言でした。
↑スウェーデンの友人たちを私たちが滞在する部屋にご招待。ちらし寿司やお好み焼きなど、日本食でおもてなししました。
日本ではまだ、女性が仕事を続けていく上で出産が不利になる状況が多くあるかと思います。
「どのくらいの量(時間)働けるか?」は、昇進や評価、お給料に影響することも往々にしてあります。
いままではそれら、子どもを育てながら仕事を継続していく上の不条理を女性がほぼ全て引き受けてきました。これからは、ママだけでなく、パパも引き受けていく時代。
一足早くそんな時代を経験しているスウェーデンのママ・パパたちが頼もしく、また仕事復帰したLindaさんや旦那さんに会いたいなと思いました!